コンヒル(Cornhill)の特徴や評判

コンヒル(Cornhill)は1997年にスロバキアでスタートした信託会社です。正式名称は「コンヒルマネジメント」であり、日本人でも契約できる信託会社ではあるものの、運用会社が一つしか存在しないなど、まだまだ発展途上と言える会社です。特徴や評判を見ていきましょう。
世界42か国に展開
コンヒル(Cornhill)は「コンヒルマネジメント」と呼ばれる信託会社のことであり、1997年にスロバキアで創業されてから歴史を積み重ね、現在はルクセンブルクに籍を置いています。2012年に現在の社名に変更されました。日本人が契約できる海外積立を取り扱う信託会社として知られており、日本を含めて世界42か国に展開されています。顧客数は世界中で約10万人に上るなど、まだまだ発展途上とはいえるものの、着実に顧客を増やして信託会社としての実績を積み重ねている会社です。
社名である「コーンヒル」は、古代ローマ時代よりロンドンの中心部に設けられている通りの名前から取られたもの。グローバル・アライアンス・パートナーズ(GAP)のメンバーとしても知られており、ファンドマネジメントやコーポレートファイナンス、投資顧問などの事業を行うパートナーシップとして認められています。ルクセンブルグやジャージー、マルタに投資ファンドを保有しており、顧客から預けられた資産はバークレイズ銀行にて保管されています。
選べるファンドが多数
日本人が契約できる海外積立としては他社のサービス・サポートよりも劣る点があるものの、コンヒル(Cornhill)が取り扱っている商品「ニューライフスタイル(New Lifestyle)」には、同社ならではの特色が見られます。他社の海外積立商品などと同様の商品構造をしており、月々数万円の資金を積み立てていくことによって、将来的な資産形成へと導いていくというシステムを取っています。同商品の最大の特徴と言えるのが、選べるファンド数が300以上もある点。自分のライフスタイルや資産形成目的に合わせた柔軟な選択を取ることができます。
満期日が固定の「月掛型プラン」と、定年後に定期的支払のある「年金型プラン」の2プランを提供しており、どちらからか選択することが可能。また、いつでも投資の金額や頻度など、支払い形態を変更することができるなど、柔軟な対応を取られている点も特徴です。積立投資商品やファンドデザインを手掛けて15年の実績を持つ同社ならではのアプローチが評判に繋がる一要素です。
日本人ではまだ顧客が少ない
魅力的な商品を提供しているコンヒル(Cornhill)ですが、取り扱っている投資商品への評判はまだ少なく、日本で同社を利用している投資家もまだまだ少ないのが現状です。現状として提携しているIFAが一社しかないため、他のIFAに乗り換えられない点がその理由と言えるでしょう。
また、コンヒル(Cornhill)では他の海外積立商品にはない「エントリー料」と呼ばれる手数料がかかり、他社と比べると費用が高くなりがちな点も、日本での顧客の少なさに起因しています。クレジットカードの手数料も2.6%と比較的高めです。